旗揚げ公演
チェンナムの夢〜涙のむこうに赤い夢を見た〜
公演日
1997年5月3日 18:00 ・ 5月4日 14:00/17:00
大田区民プラザ大ホール
STORY
東南アジアのある街。長い内戦がおわり、街に子供たちが帰ってきた。戦争で家族が殺されたり、離ればなれになった子供たちが、廃虚と化した街の片隅で暮らしている。ゴミあさりや物売りをはじめ、生きる為に必死の子供たちだが、その明るく元気な表情からは、心の中の深い傷をうかがいし知ることは出来ない。そんな子供たちにも、金儲けに子供たちを利用しようとする大人達の企みが忍び寄ってくる。子供たちに、戦争で犠牲になった少女・チェンナムの記憶がよみがえる。出会いと別れ、希望と勇気、生と死-。そして、未来への夢を信じて戦争に散っていったチェンナム・・・。子供たちはチェンナムの夢を抱いて、新たな旅立ちを決意してたちあがる・・・。
STAFF(抜粋)
脚本・演出・作詞:犬石 隆
総監督・振付:森田 守恒
振付:小川 こういち
音楽監督・作曲:山口 e一
作曲・作詞・編曲:玉麻 尚一
作曲:金子 貢
作詞:森田 等
編曲:高木 茂治
振付助手:岸田 有子
CAST
チェンナム:古賀 久美子
チャム:小山 菜穂
クーリー:近藤 久美絵
ロンチュー:山中堂司 /犬石 隆(代役)
モーリン:三浦 丘美子
タオ:高橋 広司
ソニア:坪井 美奈子
チャダ:岸田 有子
ナンブー:立川 洋子
スー:澤本 華洋子
ココ:山城 結布
レイ:今井 沙那恵
ナック:石井 咲
サパ:佐藤 由香里
マナ:江口 舞
ヤンクー:村田 留美
ティエン:壇 菜莉子
シータ:伊藤 有希
ジュナ:山田 有紀子
サラ:渡辺 早智子
ビエン:奈良 綾佳
パジャ:草村 麻利子
チョロ:駒谷 舞
ピナ:酒匂 瑠李
モック:白石 洋大
アンサンブル(ジュニア・ミュージカル・ワークショップ第9期生)
久保田 幸江
森田 梓
加藤 裕月
久保田 法江
石渡 茜
実片 彩乃
高木 裕和
松本 美千穂
綿貫 巖
佐藤 優衣
高田 結
金城 亜美
久保田 武人
中浜 奈美子
感想
「チェンナムの夢」の夢とはなんだろう・・・。と初日の観劇後に思った最初の疑問だった・・・
3回見て何となく判ったような気がする。
川の同じシーンが何度かありますが、「川=人生の節目=カンボジアの苦難」なのでしょう。川を渡ることによって「未来へ向かう勇気」と言うのを表現したのでしょう(勝手な想像ですが)。
チェンナムのセリフ「川を渡って、山を越えれば私の村がある・・・(省略)・・・そして私の夢がある」の夢ですが、「自分の村で家族と暮らし、そこで家庭を持ち幸せに暮らしたい=カンボジアの再生」なのかもしれませんね。
作品的には、いかにも犬石作品といえるものでした。過去と現在と時間軸を頻繁に交差させるのは「放課後のトワイライト・シュート」に通じるものがあります。何度も同じシーンを入れることにより、そのシーンの持つ意味やメッセージ、または登場人物の心情を観客に印象つける効果があります。また、メインキャストが死ぬことも犬石作品の特徴ですね(笑)。
私が特に好感を持ったのは音楽です。 東南アジアの曲調を取り入れた曲が何曲もありましたが、耳ごこちがよく、新鮮さと懐かしさを感じました。自分がアジア人であることを再発見しました。
ダンスもとても見ごたえがありました。「商売!商売!」と「怒り」の所が特に気に入っています。
キャストですが、団員でメインの3人意外で、特に能力的に印象がある子はいませんでしたが、個人的には「今井沙那恵」ちゃんが能力以外の面で(笑)印象に残りました。でも凄くまとまったカンパニーだと思います。
この作品は、夏に再演が予定されています。夏は地方での公演も予定されていますので、お近くの人は絶対見てほしい作品です。